なぎBLOG
石灰沈着性腱板炎
- 2025.03.08
- 施術について
石灰沈着性腱板炎とは、腱板と呼ばれる肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉が付着する場所に石灰(カルシウム)が溜まり炎症が起きる疾患です。
40代以降の女性に多いとされており、明確な原因はいまだにわかっていません。
石灰沈着性腱板炎には急性と慢性があり、急性症状は激しい痛みと可動域制限(痛みで肩を動かしにくくなる)が起き、慢性症状では肩を動かした時の痛みや引っかかり感が発症します。
上記の事から想像できると思いますが、石灰沈着性腱板炎で病院や整骨院に行く方のほとんどは急性症状の方です。
これもまた理由はわかっておりませんが夜間に発症する事が多いとされており、痛みのせいで夜も眠れない…という状態でご来院される方もよくいらっしゃいます。
当院での石灰沈着性腱板炎に対する施術内容としては「肩関節へかかる負担を最小限にする事」です。
これはどの肩関節疾患にも繋がる事なのですが、肩関節というのは肩関節だけで動いているのではなく、体幹の動きも同時に行われ可動します。
肩関節への直接的な負担(重たい物を繰り返し持ち上げる、手を上にあげるスポーツをしている…など)はもちろんですが、姿勢の悪さや日常生活での背中への負担により脊柱の可動域が低下する事で、結果的に肩関節に負担がかかり痛みが発生します。
その為、脊柱全体の可動性を高めることや骨盤の位置調整をする事も石灰沈着性腱板炎に対する施術としては重要な事となります。