なぎBLOG
野球肩
- 2025.03.07
- 施術について
野球肩とは、正式名称「投球障害肩」とよばれる疾患で、その名称の通り投球をする人に多く発症します。
発症する時期によって同じ肩関節の痛みでも原因が少し違ってきます。
成長期の子どもだと「上腕骨近位骨端線離開」という障害が起きる事があります。
子どもの上腕骨骨頭(肩から肘の骨を上腕骨といい、上腕骨の肩関節側を骨頭といいます)には骨の成長に重要な軟骨である骨端線というものがあり、投球動作を繰り返すことにより上腕骨に遠心力がかかり続け、この骨端線がズレたり広がってしまう事で痛みが発生します。
これを上腕骨近位骨端線離開といいます。
成人での投球動作の痛みの主な原因は、インピンジメント症候群と呼ばれるものです。
「インピンジメント」とは「衝突」を意味し、投球動作を繰り返すことにより肩関節内で衝突が起き、痛みが発生します。
野球肩に対する施術は、肩関節にかかる負担を軽減する事がメインとなります。
投球動作では下半身の動きや脊柱の動きが大きく関与し、これらの力が上手く伝わらないと肩関節の負担が増えてしまいます。
肩関節周囲の施術はもちろんですが、ハムストリングスや大腿四頭筋の緊張緩和、脊柱の柔軟性の向上など痛みの出ている部位から離れた所の施術も重要という事です。
また、肩関節を支えるインナーマッスルのトレーニングも症状改善に大事な要素となります。
投球動作は肩関節に大きな負荷をかける為、インナーマッスルの機能を高め負荷を軽減する事でより早く症状を改善できます。